茨城新聞 2025年03月19日掲載

「考え語る大きな機会」 新堀氏 悠仁さま会見に言及 茨城・神栖で鹿行政懇 
講演する新堀浩朗氏=神栖市大野原
鹿行政経懇話会の3月例会が18日、茨城県神栖市大野原のアトンパレスホテルで開かれた。共同通信社社会部編集委員の新堀浩朗氏が「国民と皇室の今とこれから」と題して講演した。新堀氏は3月に行われた秋篠宮家の長男悠仁さま(18)の記者会見内容について「自らの肉声で考えを語る大きな機会となった」と話した。

悠仁さまは会見で、自身の長所について「興味のあることを徹底して追求することができるところ」と語られた。戦後80年の節目に戦争への思いにも触れており、新堀氏は「端的に簡潔に語られた印象がある」と振り返った。

講演では象徴天皇の存在と役割についても解説。外国と友好親善を図るほか、被災地などを見舞われ「(国民の)悲しみや苦しみ、喜びの傍らに寄り添うという役割を果たしていただいた」と言及した。

新堀氏は現代の時代背景として、事実でない偽情報などがSNS(交流サイト)で広まり、人々に影響を与えている状況を挙げた。さまざまな情報が飛び交う中で「天皇を引き合いに出すような言説には注意し、国民と皇室のより良い関係を目指したい」と呼びかけた。