茨城新聞 2025年02月13日掲載

健康に「落語が一番」 川柳さん実演、会場に笑顔 茨城・日立で県北政懇
落語を披露する川柳つくしさん=日立市旭町
県北政経懇話会の2月例会が12日、茨城県日立市旭町のホテル天地閣で開かれ、落語家の川柳つくしさんが「笑って元気に」と題して講演した。「笑うと免疫力がアップして元気になれると科学的にも証明されている。実は中笑いくらいが健康に良く、くすっと笑える落語の笑いが一番」と語り、実演して出席者の笑顔を引き出した。

落語を聞く上では想像力が必要といい「頭の中で場面を想像し脳を活性化させる点が、漫才やコントと違う」と指摘した。古典落語をモチーフにしたロックにまつわる改作を演じ、「ばかばかしい話で笑えるようにしてほしい。日常のたわいないことをいかに面白がれるか考えていくと、豊かに暮らせるのではないか」と呼びかけた。

また、健康のためには落語を聞くことに加え、「人とおしゃべりすることがいい」と勧めた。落語家の立場から「実は落語は一方的にしゃべっているわけでなく、お客さまの表情を見ながら心の中で会話している」と説明した。他にも健康診断をテーマにした自作の新作落語などを熱演。出席者は軽妙な語り口と表現に聞き入っていた。