茨城新聞 2024年10月23日掲載

茨城新聞合同政懇 宇都宮LRT視察 利用状況、導入経緯学ぶ
次世代型路面電車(LRT)を視察した合同政経懇話会の会員ら=宇都宮市
茨城新聞社主催の合同政経懇話会は22日、栃木県宇都宮市で視察会を実施した。参加者約40人が昨年8月に開業した次世代型路面電車(LRT)に試乗し、利用状況や導入の経緯などについて理解を深めた。

冒頭、同市建設部LRT整備課協働広報室副主幹の鈴木健一さんがLRTについて「JR宇都宮駅と栃木県芳賀町を結ぶ路面電車であり、日本国内においては75年ぶりになる」と紹介。事業が同駅東側の渋滞解消を目的にスタートし、現在はネットワーク型コンパクトシティーの基幹公共交通として機能していることを説明した。

宮内守行方市議会議長は乗車後「車内はきれいで走行も揺れることなく安定していた。スケールは異なるが、公共交通を考える上でとても勉強になった」と感想を話した。

一行はこのほか、宇都宮市大谷町の大谷資料館を訪れ、深さ30メートル、広さ2万平方メートルの地下採掘場跡を視察。石材の採掘方法などについて学んだ。