茨城新聞 2024年05月16日掲載
「隠れた紛争広がる」 半沢氏 パレスチナ現状解説 茨城・日立で県北政懇

講演する半沢隆実氏=日立市旭町
半沢氏は2月、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を約2週間取材。昨秋のハマスの攻撃とイスラエルの報復で「憎しみが増長した」と現地の印象を語り、ガザ地区の惨状を説明した。
その上で、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区でも「復讐劇が起こっている」と指摘。イスラエル人の入植が顕著になり、パレスチナ人に対する暴力が日常化していることを説明した。具体的には、パレスチナ人の給水設備の破壊、家畜への危害などを挙げた。
入植者の犯罪訴追率の低さも指摘。パレスチナ人の学校で防犯対策の避難訓練が行われており、危険と隣り合わせで生きるパレスチナ人の現状を紹介した。
最後に迫害に加担する極右政党が選挙で拡大したことを指摘し「民主主義が紛争を防ぐとは限らない」と強調した。