茨城新聞 2024年02月16日掲載

地産地消の事例紹介 茨城・日立で県北政懇 NPO理事長「勝てる素材で差別化」
講演するNPO法人素材広場の横田純子氏=日立市幸町
茨城県北政経懇話会の2月例会が15日、同県日立市幸町のホテルテラスザスクエア日立で開かれた。NPO法人「素材広場」(福島県会津若松市)の横田純子理事長が「地産地消が地域にもたらすもの」と題して講演し、「商品企画では、勝てる素材を見つけて他の地域と差別化することが大切」と語った。

横田氏は地産地消のコーディネーターとして、会津若松市を拠点に地元生産者の情報を集め、地産地消に取り組む宿泊施設や飲食店とつなぐ活動を行っている。

これまでに手がけた事例として、地元の養鶏場と提携して温泉旅館の食事メニューを変革した取り組みや、旬の食材をテーマにした料理を提供する飲食店のキャンペーンなどを紹介。商品企画では「強みを見つけたらコンセプトやターゲット層を絞り込み、それに合った売り方、見せ方で仕掛けるのが重要」と語った。

人口約1200人の同県昭和村で取り組む、カスミソウなどを使った地域活性化の事業も紹介。「旅は地域を育てる」とし「外から人が来ることでその土地は磨かれる。いろいろな人を受け入れる地域は伸びる」と語った。