茨城新聞 2021年06月10日掲載

茨城県北政懇 コロナ禍の五輪開催、切り札は無観客 共同通信の小林氏が展望
「五輪は再生か没落かの節目を迎えている」と語る共同通信オリンピック・パラリンピック室長の小林伸輔氏=日立市幸町
茨城県北政経懇話会の6月例会が9日、日立市幸町1丁目のホテルテラスザスクエア日立で開かれた。共同通信オリンピック・パラリンピック室長の小林伸輔氏が「コロナ禍で迎える東京五輪・パラリンピック」をテーマに講演。反対論が根強い中で「開催するなら最後の切り札は無観客」との見方を示した。

開幕が迫る東京五輪について、小林氏は「開催する方向に向いている」と説明。その上で「20日に期限を迎える緊急事態宣言がどうなるかが非常に大きなポイント」と指摘した。

五輪を巡るトラブルが相次ぎ、「世間から反発を受けている」と強調。一方で海外の有力選手が反対論を唱えた昨春に比べ、「世界の雰囲気は変わっている」と述べた。

開催した場合には「制約が多く、従来の五輪・パラリンピックとは異なる大会になる」としながらも、「もしうまくいけば、運営ときめ細かさで世界から評価される大会になる」との考えを示した。

五輪の将来像について「人々の共感や支持を得られなくなり、再生するか没落するか節目を迎えている」と語るとともに、「(今回の)開催意義(が何なのか)は招致段階から最大の弱点」と述べた。

■県北政懇出席者(順不同、敬称略)
秋山光伯(秋山工務店代表取締役社長)岡部英明(岡部工務店代表取締役社長)清水勉(常陽銀行日立支店長)松山恒男(多賀土木代表取締役会長)大部勝規(高萩市長)蛭田三雄(日立市議会議長)深澤正勝(日立セメント顧問)館岡司(日立埠頭社長)加子茂(日立リアルエステートパートナーズ顧問)高橋康二(水戸証券日立支店長)【掲載は会員名】