茨城新聞 2021年05月28日掲載

鹿行政懇 最悪の事態想定し備え 国崎氏 防災の心得紹介
防災の心得について講演する国崎信江氏=神栖市大野原
鹿行政経懇話会の5月例会が27日、茨城県神栖市大野原の鹿島セントラルホテルで開かれ、危機管理教育研究所代表の国崎信江氏が「命を救う〜身近な防災の心得」と題し、最悪の事態を想定した防災の工夫を解説。「知っていることで守れる命がある」と訴えた。

国崎氏は、災害の頻発化、巨大化から「災害への備えは当然という意識を持つ必要がある」と、ハザードマップの定期的な確認などを呼び掛けた。また、忘れられやすい防災として窓ガラス対策を指摘。割れにくい「合わせガラス」や飛散防止フィルムの利用など強化対策を説明した。

防災用品に加え、掃除用具も重視。企業の災害マニュアルで「室内の損壊への対応が抜けている場合がある」とし、ガラス片を扱える耐刃手袋などの備蓄を推奨した。事業所の階層に応じた家具固定やバールといった救助工具なども紹介した。

災害マニュアルの実践では、「災害時はトップでも指示を出すのが難しい。計画策定者がいないと、(周囲は)指示待ちになる」と指摘。このため、行動指示をカードに記載して備える「ファーストミッションボックス」を提案。効果的な初動対応の実現を求めた。