茨城新聞 2021年04月24日掲載

鹿行政懇 感染症被害は「災害」 岡田氏、地域の助け合い強調
「地域内循環」の重要性を述べる岡田知弘氏=神栖市大野原
鹿行政経懇話会の4月例会は23日、茨城県神栖市大野原のアトンパレスホテルで開かれ、京都橘大現代ビジネス学部教授の岡田知弘氏が「新しい時代の地域づくり〜コロナ禍を教訓に」と題し講演した。

岡田氏は新型コロナウイルスのような感染症被害を「災害」として捉えるべきと前提を述べ、住民の命と基本的人権尊重のため、市町村が尽力することや、地域全体の助け合いの重要性を挙げた。しかし、現実には、地方創生が叫ばれながらも東京への一極集中に歯止めがかからず、「選択と集中」の政策による保健所削減などで、コロナ対策への弱点が一気に顕在化したと課題を指摘。

その上で地域活性化について岡田氏は「地域内循環」を提唱。自治体や企業、NPO法人など、地域の経済主体が地元に投資を繰り返し、地域の内外で販売された地産品の収益が地元に環流され、進出した企業が商品・サービス・雇用を地元で調達すれば「経済効果が大きくなる」と語った。

また、「大規模・広域自治体での都市内分権」が住民自治の基盤をつくるとして、新潟県上越市が地域自治区へ最高1400万円の活動資金を提供している例などを紹介した。