茨城新聞 2020年11月12日掲載

県北政懇 解散は「7月か9月」 共同通信社川上氏 菅政権の戦略解説
菅政権の特徴や解散・総選挙の時期について語る川上高志氏=日立市旭町
県北政経懇話会11月例会が11日、日立市旭町2丁目のホテル天地閣で開かれ、共同通信社特別編集委員兼論説委員の川上高志氏が「政治展望・菅政権-鍵握る解散戦略」をテーマに講演、次期総選挙の結果が菅政権の継続に直結するとした上で、解散・総選挙の時期について「来年7月の東京都議選とのダブル選か、東京五輪・パラリンピック閉幕後の9月かとみている」と述べた。

川上氏は菅政権誕生の意味に関し、菅義偉首相が初当選した1996年衆院選を境にした世代交代の動きと、安倍政権からの事実上の政策転換の二つがあると説明。特に菅政権の政策は携帯電話利用料金の値下げなど実利優先が特徴と強調した。ただ、本来は提起すべき税の在り方や公的社会基盤の立て直しといった大きな方向性は見えないと指摘した。

解散時期は新型コロナウイルスの感染状況と東京五輪・パラリンピックの二つの要素と切り離せないと解説。年内や年明けすぐの早期解散はないとし、来年7月か9月が有力との見方を示した。菅政権のアキレス腱(けん)は世代間抗争や派閥会長を辞任した石破茂氏の動向に加え、病気を理由に退陣した安倍晋三前首相が「菅首相にとって一番の不安定要因だ」と述べた。