茨城新聞 2020年11月06日掲載

茨城政懇 「将来見据え展望を」 川村氏、菅政権の課題指摘
「将来を見据えたビジョンを」と菅政権に注文を付ける川村晃司氏=水戸市宮町
茨城政経懇話会の11月例会が5日、水戸市宮町のホテルテラスザガーデン水戸で開かれ、ジャーナリストで二松学舎大国際政治経済学部客員教授の川村晃司氏が「菅政権の課題と展望」と題して講演した。川村氏は、菅義偉首相が師事した故梶山静六元官房長官を引き合いに、「静六さんの遺志をくみ、将来を見据えたビジョンを示してほしい」と注文を付けた。

川村氏は衆院の小選挙区比例代表並立制について「自民党公認であれば、常識的におかしい、と思うような人も比例で当選できてしまう。かつての派閥間で政策を切磋琢磨(せっさたくま)していた方が良かった。『中小選挙区』に変えた方がより政党間の政策論争が明確になる」と指摘。菅政権誕生の背景を「(政策論争がないことに)疑問を持たない人たちが、自分たちに都合がいい人を選んだ」と述べた。

故田中角栄元首相や梶山元官房長官らの政治姿勢を「戦争を体験し、政治とは鎮魂で、友の遺志を受け継ぎ、越えてはならない一線を理解していた」と振り返った。日本学術会議会員の任命拒否問題を挙げ、「(田中元首相らは)自身への批判も許容できる『広さ』を持っていた」こと強調した上で、菅首相には「静六さんから学んだことを大切にしてほしい」と自身を省みるよう促した。