茨城新聞 2020年10月30日掲載

中塚氏 コロナ禍の経済解説 「国内回復22年以降」
つくばで茨城県南西政懇
コロナ禍と内外経済の展望について講話した中塚伸幸氏=つくば市小野崎
茨城県南西政経懇話会の10月例会が29日、つくば市小野崎のホテルグランド東雲で開かれ、三菱UFJリサーチ&コンサルティング執行役員調査部長の中塚伸幸氏が「コロナ禍と内外経済の展望」と題して講演した。世界的な経済状況について「4〜6月期を底に景気は回復に転じているが、ウィズコロナの中で今後の回復過程は長く緩やかな道のりになる」と指摘。特に日本経済については「コロナ前の水準に回復するのは2022年以降になるだろう」と予測した。

世界的な経済動向について、20年前半はロックダウンなどの対応により落ち込んだが、金融・財政両面の公的支援が功を奏し回復傾向にあると指摘した。

日本経済は、4〜6月期の国内総生産(GDP)成長率は年率28%の大幅減だが、7月以降は回復が見込まれると説明。消費動向は業界によって明暗が分かれ、スーパーの巣ごもり消費や家電は堅調、百貨店やコンビニ、外食産業は不振だとし、生産性向上のためには「積極的にIT技術を取り込む設備投資や、人材育成が求められる」と強調。国の対応については「ウィズコロナの中で当面は財政支援が必要だが、今後の少子高齢化を見据えた財政健全化も必要だ」と力を込めた。