茨城新聞 2020年10月15日掲載

失業、倒産防ぐ政策を 経済評論家・岩本氏、コロナの影響解説
日立で茨城県北政懇
内外経済の展望について講演する岩本沙弓氏=日立市幸町
茨城県北政経懇話会の10月例会が14日、日立市幸町1丁目のホテルテラスザスクエア日立で開かれ、経済評論家の岩本沙弓氏が「コロナと内外経済の展望」と題して講演した。新型コロナウイルスによる日本経済への影響と現状分析について、各経済指標を踏まえて解説した。

岩本氏は、リーマン・ショック以後の実質国内総生産(GDP)を見ると、それ以前のピークに戻るまで5年かかったと説明。コロナ禍前のピークは2018年秋だったため回復は23年頃を見込むとしたが、「今回は感染症という特殊事例。ワクチンや治療法が確立されれば回復期が前倒しし、V字回復の可能性もある」との予測を示した。

他方で雇用情勢への影響は大きく、「休業せざるを得なくなった人がそのまま失業者になる可能性がある。コロナ禍が長引けば長引くほど可能性が高くなる」と警鐘を鳴らした。

ウイルスの感染拡大と経済活動は「表裏一体。景気を刺激すればウイルスも広がってしまう」と指摘。「刺激するのではなく、(失業や倒産などの)不可逆的な状況を回避するような経済政策を打つことが必要」と述べた。■県北政懇出席者(順不同、敬称略)

秋山光伯(秋山工務店代表取締役社長)
岡部英明(岡部工務店代表取締役社長)
宮林良次(JX金属日立事業所長)
清水勉(常陽銀行日立支店長)
松山恒男(多賀土木代表取締役会長)
大部勝規(高萩市長)
山田修(東海村長)
小川春樹(日立市長)
曽根徹(日立製作所日立事業所長)
深澤正勝(日立セメント顧問)
館岡司(日立埠頭社長)
日下照行(ホテルテラスザスクエア日立総支配人)
高橋康二(水戸証券日立支店長)
【掲載は会員名】