茨城新聞 2026年06月25日掲載

中間選挙後も変化なし 前嶋氏 トランプ政権分析 茨城・つくばで県南西政懇
講演する前嶋和弘氏=つくば市小野崎
県南西政経懇話会の6月例会が24日、茨城県つくば市小野崎のホテルグランド東雲で開かれ、上智大学教授の前嶋和弘氏が「トランプ政権と世界、そして日本」と題して講演した。トランプ政権について分析し、11月の中間選挙後も「大きくは変わらない」と見通しを語った。

トランプ政権は、市民の分断の深まりを受け、「熱心な支持者だけを見ている」と指摘。上下両院で共和党が安定多数を維持できない中、議会に頼らず、「いい加減な大統領令を出すことで、何でもできるように見せている」と解説した。

イランとの戦闘終結に向けては、「何らかの落としどころを探っている」とした上で「イスラエルの行動」が鍵になるとした。

日米関係を巡っては、米中関係の変化や高市首相の台湾有事発言で「日本はパートナーではなく、トランプ政権のカードになった」と分析。一方で、中ロ以外の多くの国では日本への好感度が高まっているとし「外交上のバランスが取れており、(多くの国からの)日本への期待は高い」と強調。今の日中関係を修復すれば「厳しいことを言える立場」になり、中堅国の核として行動することが「日本外交の生きる道になる」と期待した。