茨城新聞 2026年06月04日掲載

スター、複眼的思考必要 金子氏 長嶋と大谷比較 水戸で茨城政懇
講演する金子光氏=水戸市宮町
茨城政経懇話会の6月例会が3日、茨城県水戸市内のホテルで開かれ、慶応大上席所員の金子光氏が「国民的スターから見える日本の課題の本質と未来?長嶋茂雄と大谷翔平の比較を通して」と題して講演した。複雑化した社会課題に対する政策決定に必要な要素について、大谷選手を念頭に「現象の本質を見抜くには二刀流の考え、複眼的思考が求められる」と指摘した。

金子氏は、国民的スターと時代のトレンドの関係性に触れ「スターを見ればその時代の課題が浮き上がる」と強調。

高度成長期や55年体制の崩壊など、長嶋氏と日本の歴史は密接に関連していると主張した。

近年、経済の低迷や人口減少という複雑に絡み合う社会課題が存在する中で、「本質を把握し、優先順位をつけて実現可能性を追求することが大事」と説明。大谷選手が二刀流で成功を収めた理由を論理的に解析した上で、日本の重要課題の経済財政政策に照らし合わせ、「解決に導くには長期的視点と複眼的思考が欠かせない」とした。

新時代のリーダーに求められる資質として、若者の意見も踏まえたグランドデザインの重要性を挙げ、「部分的ではなく全体を見据える総合的な力が大切」と述べた。