茨城新聞 2026年03月05日掲載

直下型は速報間に合わず 遠田氏 関東の地震危険度解説 水戸で茨城政懇
講演した東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授=水戸市宮町
茨城政経懇話会3月例会は4日、茨城県水戸市内のホテルで開かれ、東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授が「長期にわたる3・11の影響と関東の地震危険度」と題して講演した。地震が起こる仕組みから茨城県で予想される地震と規模、備え方まで幅広く解説した。

遠田教授は活断層型と海溝型の地震発生のメカニズムについて説明。活断層の引き起こす地震は浅い直下型で、緊急地震速報が間に合わないという。茨城県には地形に出るような大きな活断層はないが、関東平野の直下ではさまざまな種類の地震が起こるとして、「油断はできない」と訴えた。

東日本大震災の影響で、今も地震が起きやすくなっていると指摘。県北から福島県南部一帯の地震活動をまとめたグラフを示し、「高萩や日立の地震はまさにこの影響」と話した。

本州では南海トラフのほか、北海道や東北の太平洋側の沖合を震源とした巨大地震があり得る。遠田教授は小さな地震が大きな地震を誘発する可能性があるとし、「(想定される)超巨大地震の震源域の近くで何かあったら注意してほしい」と強調。能登半島地震の被害も踏まえ、「できるだけ2階で寝た方がいい」と助言した。