茨城新聞 2025年11月14日掲載

「ブランド復活重要」 西島氏 コメ高騰の背景解説 茨城・日立で県北政懇 
講演する西島豊造氏
県北政経懇話会の11月例会が13日、茨城県日立市幸町のホテルテラスザスクエア日立で開かれ、全国のコメを扱う米穀店「スズノブ」の代表、西島豊造氏が「五ツ星お米マイスターが見た令和のコメ騒動」と題して講演した。コメの供給不足や価格高騰の背景を説明した上で、産地維持のために「地域のブランド米復活が重要」と提言した。

まずコメ不足の原因について、不十分なインバウンド(訪日客)対策を指摘。「(外国人の)日本食に対する関心は想像よりも高い」とし、購入者が増えているのにもかかわらず、政府が消費量を調査せずに軽視していたと分析した。

コメ不足の情報が全国に広まり、消費者やバイヤーが産地に殺到したため、正規の流通ルートが機能しなくなったとコメ高騰の背景を解説。新米の出荷時期にも重なり、生産者は「高くても買ってくれるという認識になった」と説明した。

また一連の価格上昇の影響で、コメのブランド価値が「完全に崩壊した」と危機感を示した。付加価値の高いブランド米を各地で復活させることが重要だとし、結果的に「関東のコメどころが元気になるきっかけにできる」と強調した。