茨城新聞 2025年11月06日掲載

水戸藩の歴史に「特色」 鈴木氏 光圀・斉昭・東湖語る 水戸で茨城政懇
講演する鈴木暎一氏=水戸市宮町
茨城政経懇話会の11月例会が5日、茨城県水戸市宮町のホテルテラスザガーデン水戸で開かれ、茨城大名誉教授の鈴木暎一氏が「水戸藩の三傑を語る-光圀・斉昭・東湖」と題して講演した。鈴木氏は「大日本史」の編集、弘道館の建設、水戸学などそれぞれ残した功績を示した上で「3人の活動が水戸藩の歴史を特色あるものにした」と語った。

徳川光圀の人物像について、水戸黄門=好々爺(こうこうや)というイメージが強いが「武人としての厳しさ、武士の魂を強く持つ人だった」と説明。「実は黄門さまと呼ばれることを嫌っていた」と研究の成果も披露した。

徳川斉昭については、藩政改革の推進や計100点を超える編著など数々の偉業をたたえ「非凡で天才肌だった」と解説。斉昭のブレーンとして支えた藤田東湖は「学識とユーモアセンスを兼ね備えた優れた学者」と紹介した。

3人の共通点として先見的精神、実践的情熱、国家的な視野からの発想の三つを挙げ、「先を見据える力があった」「失敗しても挑み続ける心を持っていた」と強調。いずれも水戸のためだけでなく「国の未来のためにどうするかを常に考えていた」と語った。