茨城新聞 2025年10月04日掲載
福島第1原発視察 原子力在り方再考 合同政懇

福島第1原発内を視察する参加者ら(東京電力パワーグリッド提供)
一行は東京電力廃炉資料館(富岡町)、福島第1原発、東日本大震災・原子力伝承館(双葉町)を訪れ、展示された写真や映像から震災当時の様子や復興の状況を学んだ。
このうち、福島第1原発では、職員の案内で、1号機から6号機まで全ての原発を外から見学。同原発から出る汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)と海洋放出の仕組みなど、廃炉に向けた取り組みについて説明を受けた。津波の影響で大きくへこんだタンクや、事故当時の状況のまま残された建物などを見た参加者からは「ああー」と驚嘆の声が上がった。
参加した茨城県の藤田謙二常陸太田市長は「間近で惨事を見て事故を痛感したと同時に、多くの人が安心安全を第一に励む姿に感心した。日常を取り戻していく町をまた訪れたい」と語った。