茨城新聞 2025年06月05日掲載

富裕層向け宿重要 鳥海氏 観光需要喚起策説く 水戸で茨城政懇
講演する鳥海高太朗氏=水戸市宮町
茨城政経懇話会の6月例会が4日、茨城県水戸市内のホテルで開かれ、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が「今の観光のトレンドから茨城に観光客をどう呼び込むか」をテーマに講演した。国内外の観光の潮流を紹介し、「地方で観光客を呼び込むには、とんがったものが必要だ」と強調した。

鳥海氏は訪日外国人数が2021年の24万人から、22年には380万人、今年は4000万人超となる見通しを紹介。滞在先の約7割が東京や京都、愛知など大都市圏に集中し、日本人の若者を中心に旅行への興味がある人とない人に二極化している点を課題に挙げた。

鳥海氏は、地方で観光需要を掘り出す方法としてグルメと高級路線の宿泊施設に注目。特に「グルメは定期的に現地で食べたいというリピーター需要が高い」と説明した。

茨城県の課題として、富裕層向けの宿が少なく「泊まりたい宿がなければ、東京から近いのもあって日帰りしてしまう」と指摘。外資系ホテルの誘致を提案した。茨城県に新幹線の駅がないことはプラスに捉えるべきとし「インバウンド(訪日客)でごった返さないことは、日本人観光客の快適さにつながる」と話した。