茨城新聞 2020年09月18日掲載

共同通信社・由藤氏講演「保健所、体制強化を」 コロナ長期化に備え
神栖で鹿行政懇
新型コロナウイルス感染症をテーマに講演する由藤庸二郎氏=神栖市大野原
鹿行政経懇話会の9月例会が17日、神栖市大野原4丁目の鹿島セントラルホテルで開かれ、共同通信社編集委員兼論説委員の由藤庸二郎氏が、新型コロナウイルス感染症をテーマに講演した。新型コロナは注意しても感染する可能性があるため、「誰もが『明日はわが身』。どこかでリスクを負っている」と語るとともに、流行長期化への備えとして保健所などの体制強化の必要性を訴えた。

由藤氏は、各国の感染状況を示しながら「当分は右肩上がりに増加するだろう」と予測。PCR検査については「陽性はほぼ感染だが、陰性はかかっていないのではなく、『分からない』というのがコロナの面倒なところ」と述べた。

また、たるの穴に剣を刺すゲームを感染リスクに例え、「刺す回数が多ければリスクは高まる」と指摘。「3密」回避や手洗いなどを徹底しても「最初の1本で当たることもある。それは責められない」とし、感染者や医療従事者への差別をなくすよう呼び掛けた。

保健所スタッフなどが地方分権の流れで削減された経緯にも触れ、今後の対策には「人、もの、技量がそろわないと長期間耐えられない」と強調した。